ゆとりの時間終了。脱ゆとり、SNS世代が社会に出るまであと5年。
馳文部科学相は、改定作業を進めている次期学習指導要領に関連し、授業内容や時間を減らした「ゆとり教育」との決別を明確にする見解を近く公表する方針を固めた。 (読売新聞)
今を遡ること35年以上前。
私が小学生の頃に突然始まったゆとりの時間。
以来少しずつ改正されていき、戦後最悪の教育施策となる「ゆとり教育」へと引き継がれていきます。
会社勤めしている人にとって、“ゆとり世代”と呼ばれるここ数年の新入社員の競争心や向上心の低さは、目を覆うものがあるのではないでしょうか。
かつて“新人類”と呼ばれた私の世代からみても隔世の感があります。
かつて日本が世界一の経済大国に上り詰めた頃、“働きバチ”だとかの、会社よりも家庭を大事にするべきだとか、心の豊かさだとか、週休二日制にすべきだといった、勤勉実直な日本人をスポイルするためのアメリカのプロパガンダが実を結び、競争をしないように去勢され、義務教育で教わることもかなり削られた、ゆとりの世代という空洞が社会で浮き上がってしまっています。
もちろん中には優秀な人もいますが、とはいってもこのままでは日本はどうなってしまうんだろう…と思ったのは当然私だけではなかったわけで、現在の教育現場では、すでにゆとり教育は終わっています。
今年大学受験を終えた、1997年生まれの私の長男はちょうど脱ゆとり教育世代。運動会で順位がなかったのは小学校低学年まで。ぎりぎりセーフ。
そして脱ゆとり教育世代は、物心ついた頃からインターネットが当たり前のようにあって、Skypeで友だちと話ながらネトゲーし、LINE使って試験の情報を交換し、twitterでつぶやきまくる、スマホ保有率9割以上の超・情報強者。
ネットリテラシーのない情報弱者もいっぱいいますが・・・
あと3~4年でゆとり世代が通り過ぎ、私が50歳も半ばにさしかかろうという頃、社会に出てくるのは、我々の常識を超えたSNS世代の新人類たち。
私たちが知っているコミュニケーションの速度を超えた若者たちとの遭遇に、ゆとり世代を疎んでいたしっぺ返しが来るかもしれない。
時代に、若者に、テクノロジーにおいていかれないように、つねにアンテナを張り巡らせていなければ、と日々思い続けています。
ちなみに長男が大学で最初に教わったのは、パソコンのキーボードの入力の仕方。
若者のパソコン離れは、ものすごく進んでいるようです。