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時代遅れのコピーライターたちへ。広告のクリエイティブを絶滅させないために。

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バリバリキャッチコピーを書きたいコピーライター
ガンガン企画書を書いてプレゼンしたいコピーライター
ガッツリ大ボリュームの情報をまとめ上げたいコピーライター
若くてやる気に満ちあふれているコピーライター、どこかにいませんか?

私が勤めている広告代理店でコピーライターの求人をしたのですが、まったく引っかかってきませんでした。

いくら弱小広告代理店とはいえ、来るのは50歳過ぎの、プライドばっかり高くて、仕事にあぶれた老頭児ばかり。
広告とはこうあるべきだというそもそも論をふりまわすだけで、即戦力として、まったく使いものになりません。

業界そのものに受け皿がないから、なろうと思ってもなれなくて、若いコピーライターがまったく育っていません。

コピーライターが必要な仕事が圧倒的に少なくて、仕事がないから職業として成り立ちません。

クライアントに出す見積に、久しくコピー料という項目を見かけません。

 

先日、宣伝会議のコピーライター養成講座が不誠実だという記事が出てましたが、不誠実以前に、

仲畑貴志氏 以下、50音順 東秀紀氏、麻生哲朗氏、石川英嗣氏、石井昌彦氏、磯島拓矢氏、一倉宏氏、大岩直人氏、呉功再氏、小田桐昭氏、御倉直文氏、加藤建吾氏、神谷幸之助氏 、黒須美彦氏、黒田秀樹氏、狐塚康巳氏、小西利行氏、早乙女治氏、佐倉康彦氏、佐々木宏氏、佐藤尚之氏、澤本嘉光氏、椎名昌彦氏、白土謙二氏、高崎卓馬氏、谷山雅計氏、東畑幸多氏、中島信也氏、中村禎氏、野原靖忠氏、林尚司氏、福田敏也氏、古川裕也氏、細田高広氏、前田知巳氏、松下武史氏、溝口俊哉氏、安路篤氏、山本高史氏、横澤宏一郎氏、吉岡虎太郎氏など、ほか多数。

という仲畑貴志と一倉宏以外、誰だよお前的な講師陣で、160,000円払って、コピーライターの基礎を学んだところで、コピーライターの現実と乖離しすぎて、なかなか役に立ちません。

私が5,000円で、じっくり教えます。いつでもお問い合わせください。

「コピーライター養成講座」が悪いのではなく、コピーライターという職業ががまったく時代遅れになっていて、現実に即していないのです。

60年代、現代広告黎明期のクリエイターたちは、広告制作に関してストイックにしのぎを削ってきましたが、なぜか体育系・徒弟制度の職人堅気な閉ざされた世界の中でクリエイティブを語ることに終始して、新しい扉を開いてきませんでした。

TCCがその最たるものです。

最早ジジイのジイ行為

私の父もその中にどっぷりと浸かって仕事をしてきました。

私もその中にどっぷりと浸かって仕事をしてきた一人です。

広告を通じて消費生活を促して、暮らしを豊かにすることを仕事にしているのに、30年に渡る広告業界生活の中で、幸せなコピーライターを見たことがありません。

コピーライターの頂点を極めた糸井重里ですら、コピーライターという職業を見限って、辞めてしまいました。

ちなみに神田昌典以降の、ネットでコピーライターを名乗っている人たちは、まったく別物です。
彼らはネットに特化したセールスライターです。

 

新聞、ポスター、雑誌、チラシ、カタログ、パンフレット、DM…

コピーライターを必要とする媒体は、まだまだたくさんあります。

でも、広告制作費をケチったクライアントが自分で書いたり、デザイナーが適当に書いたりした素人臭い広告が平気でたれ流されています。
プロを名乗るコピーライターの中にも、ADとSPの違いも分からない人が書いたエセキャッチフレーズ集をありがたがって、テンプレコピーを書いている人たちが少なからずいます。

それはそれで、否定しません。

30年コピーライターをやって来ていますが、絶対に売れるキャッチコピーなんて書けないから。

こうすれば売れる!なんていううたい文句を垂れ流しているweb系ライターだって、絶対に売れるコピーなんて書けません。

実際にはABテストを続けて、売れるまでコピーの切り口を変えていくという、リアルタイムで情報を書き換えることができるネットならではの方法論があるだけ。
リアルな通販も同様です。資金が尽きる前に売れる商品×広告を見つけた会社だけが生き残れるだけのこと。

じゃあキャッチコピーって、なんだ?
売れもしない売り言葉を書いて、なんでお金がもらえるんだ?

だから、目先のモノを売ることだけしか考えていない志の低いクライアントは、クリエイティブにお金を払ってくれなくなっちゃったわけです。お金が余ってるクライアントは、目立つためにただただお金をつぎ込むだけ。

犬やら桃太郎といったレベルの低いギミックをクリエイティブとして喜んでいる。

 

それでも、かつてキャッチコピーは、確実に人を動かし、時代を動かしていました。

〈アンネの日〉と決めました!(生理用品)

モーレツからビューティフルへ。(富士ゼロックス)

せまい日本 そんなに急いで どこへいく(交通安全年間スローガン)

おいしい生活(西武百貨店)

くうねるあそぶ(日産自動車・セフィーロ)

24時間戦えますか(リゲイン)

おしりだって洗って欲しい(ウォシュレット)

ジャンジャカジャーン(JR東日本)

かつては、確実に時代を切り取っていた切れ味鋭いキャッチコピーが、いくつも存在していました。

いま現在コピーライターを目指していたり、いまでもコピーライターという職業にしがみついている人は、そんなキャッチコピーに心動かされた一人なのではないかと思います。

1980年代からバブル期にかけての頃のようにコピーライターという職業が輝くことは無いと思いますが、今の時代に即した、コピーが持つ言葉の可能性、クリエイティブの力を、もう一度突き詰めたい。
そして、企業発・消費者への、言葉によるコミュニケーションを突き詰めることに心血を注ぐ、コピーライターという職業を、きちんと次の世代に残していきたい。

50歳を迎えようとしている今、そんなふうに思っています。

バリバリキャッチコピーを書きたいコピーライター
ガンガン企画書を書いてプレゼンしたいコピーライター
ガッツリ大ボリュームの情報をまとめ上げたいコピーライター
若くてやる気に満ちあふれているコピーライター
そして、これからコピーライターになろうと思っているあなたへ。

 

私はクリエイティブをあきらめない。

 

ぜひ一緒に、いい広告を作っていきましょう。

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