コピーライターにはなれても、キャッチコピーは簡単には書けません。
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キャッチコピーを書くのって、しんどい。
ただひたすら、しんどい。
電車に乗っていても
ご飯を食べていても
テレビを見ていても
原稿用紙のまえでも
布団のなかにいても
風呂に入っていても
お酒を飲んでいても
キャッチコピーが出来上がるまでは、頭の中で言葉がぐるぐる回り続けて、気が休まることがありません。
「さぁ、書くぞ!」
とペンを持って原稿用紙に向かうのだけれど、なんにも浮かばない。
途方に暮れながら、雑誌や新聞やネットやテレビや、なんでもいいから活字や言葉があふれているものから、ヒントを探す。
気がつくと目的からそれて、雑誌や新聞やネットやテレビに現実逃避。
でも、ちっとも面白くない。
という日々が、
「書けた!」
と確信できるまで、、、それは例外なく締め切りギリギリなのですが、、、続きます。
キャッチコピーを書く時に、考えること。
とにかく早く、終わりにしたい。
商品価値のこと
市場動向のこと
ターゲットのこと
競合他社のこと
時代背景のこと
自分が好きなこと
流行りそうなこと
考えつく限りのあらゆる情報を頭の中にインプットすると、そこから言葉がぐるぐる回りはじめる。それをぐしゃっとわしづかみにして、言葉としてアウトプットする。
こういうプロセスで思考すれば、必ず正しいキャッチコピーにたどり着ける。
という方法論なんて、まったくありません。
つねに追い込まれた中で、言葉が降りてくるのを待ち続けるしかないのです。
できた! と思えるキャッチコピーとの出会い。
書けない!もう仕事辞めたい!!
あきらめて家に帰ろうと思った時に
トイレのドアノブに手をかけた時に
焼き鳥のいい匂いが漂ってきた時に
居眠りしてしまい夢の中にいる時に
ラジオで大嫌いな曲がかかった時に
そしてお酒を飲んでいる以外の時に
できた! と思えるキャッチコピーとの出会いは、いつも突然、訪れます。
キャッチコピーをデザイナーに渡して、デザインに入れてもらって出力を見たときに、自分で書いたにも関わらず、書いた記憶がないこともあります。
だからキャッチコピーは、簡単に書けないんだって。
本屋やネットでちょっと探せば、キャッチコピーのテンプレートや基本型を見つけることができて、その通りに真似れば、誰でもそこそこキャッチコピーが書けるようになります。
広告する商品や媒体、規模、ターゲットによっては、それで十分なこともあります。
でも、みんながテンプレートで書いてしまったら、もはや言葉は意志も力も失ってしまい、誰にも届かないものになってしまいますよね。
ネットにしろ、リアルにしろ、巷ではもはや、そんなテンプレ・キャッチコピーばかりが目に付くようになってしまいました。
さぁ、これからが、コピーライターの本当の腕の見せどころ。
テンプレを超える、新しい言葉探しに出かけなければ。