BABYMETAL、海外から日本へ。ミュージックシーンに革命。

BABYMETALはアイドルを超えた

世界のミュージックシーンに挑戦してきた日本のミュージシャンたち。
YMO、BOW WOW、少年ナイフあたりは成功した例だと思いますが、ピンクレディー、SAS、ドリカム、矢沢永吉、佐野元春、松田聖子、宇多田ヒカルetc、海外進出を狙った日本のミュージシャンのほとんどすべてが、あえなく撃沈しています。
おかげで世界(米・英)の市場に日本の音楽が流通することは、ほとんどありませんでした。

ところが最近では、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅからアニソンまで、日本発信のミュージック・カルチャーが、世界の壁を軽々と飛び越えるようになっています。

そもそも日本のミュージックシーンのほとんどが洋楽のパクリ(もしくはリスペクト)。洋楽をマネたものが、洋楽にかなうわけがありません。過去の日本のミュージシャンは、洋楽を日本語で歌うことに力を注ぎ、ジャパンオリジナルの音楽を世界に発信しようとはしてきませんでした。

ところがネットの発展によって、日本で独自に進化したポップカルチャー、“カワイイ”文化が音楽とともに発信され、ようやくジャパンオリジナルとして世界に受け入れられるようになったのです。

そして、その最終兵器が、平均17歳、3人組アイドルのBABYMETAL

SU-METAL(中元 すず香:ボーカル、ダンス)
YUIMETAL(水野 由結:スクリーム、ダンス)
MOAMETAL(菊地 最愛:スクリーム、ダンス)

女性アイドルグループ「さくら学院」から派生したメンバーで構成されています。

ヘビメタというヨーロッパやアメリカで発展した音楽に、日本独自の“アイドル”文化を融合させることで、全米ビルボードアルバムチャート初登場39位という、日本人史上第2位の快挙を果たしました(翌週159位に吹き飛びましたが)。

活動起点を海外において、8か国22公演が行われたワールドツアーでは総計45万人を動員。9月に東京ドームにて凱旋ライブを開催し、計11万人を動員。
すでにアイドルの枠を超え、気軽に会うことのできない、世界的なアーティストへの道を進んでいるのです。

 

日本のヘビメタは世界に通用していた

ビートルズのヘルター・スケルターあたりからヘビーなロックが生まれ、70年代から80年代の初頭にはAC/DC、アイアン・メイデン、MSGなどなど、ギターキッズを中心とした一部熱狂的なファンがヘビメタブームを牽引。
デフ・レパードの3rdアルバムが大ヒットを放つと、クワイエット・ライオット、ラット、モトリー・クルーといったメジャーヒットを連発するバンドが続々と登場し、ヘビメタブームがブレイク。

私は80年代メタルブームをまともに受けた世代なのですが、うるさいリフに早弾きを競うだけのギターソロ、ロン毛のきったないファッションまで、当時はヘビメタが大嫌いでした。

その後もヘビメタは進化を続け、メタリカという世界でアルバムが1億万枚以上売れているお化けバンドや、ドラゴン・フォースという超絶テクバンドも活躍しています。

今では、日本のヘビメタバンドといえば聖飢魔IIくらいしか思い浮かびませんが、かつて日本のヘビメタバンドは世界的にも評価が高く、海外進出を果たしているバンドがいます。

中でも高崎晃率いるLOUDNESSは、レイジーというベイシティローラーズばりのアイドルバンドからゴリゴリのヘビメタバンドに転身した、元アイドル・メタル。

80年代初頭、すでにBABYMETALの原型を築いていたのです。
特に高崎晃のギターテクは世界的にも評価が高く、ヘビメタが嫌いな私でも、当時高崎晃モデルのギター、ランダムスターに憧れていました。

また、前出のBOW WOWはVOW WOWに名前を変え、FLATBACKERはEZOに名前を変えて世界デビューを果たしています。

ちなみに日本人のビルボード週間アルバム総合ランキング(抜粋)です。

14位 1963年 坂本九 「Sukiyaki and Other Japanese Hits」
38位 2016年 BABYMETAL 「Metal Resistance」
49位 1981年 オノ・ヨーコ 「Season of Glass」
64位 1986年 LOUDNESS 「Lightning Strikes」
69位 2009年 宇多田ヒカル 「This Is the One」
81位 1980年 YMO 「Yellow Magic Orchestra」
150位 1987年 EZO 「EZO」

というわけで、もともと世界敵に評価の高いジャパニーズメタルと、世界的にブレイクしているジャパンオリジナルのカワイイ文化の象徴であるアイドルを掛け合わせたことによって、BABYMETALは世界に通用する高みへと上り詰めてしまったのです。

 

BABYMETALは世界でどのくらい通用しているのか

とはいっても、メタル世代の親父たちは当然のごとく、アイドルメタルなんて邪道だと言い放ちます。
確かに邪道なのですが、ドラゴンフォース、リンプ・ビズキット、アリス・クーパー、メタリカ、スレイヤーまで、数々のヘビメタバンドがその存在を認めてしまっています。
しかも、メタル・ゴッドと呼ばれているジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードがゲストボーカルとして出演してしまったら、もはや誰も否定できません。

レディ・ガガのオープニングアクトとして出演したのは、ガガの日本びいきや、カワイイにフォーカスした部分もあったのではないかと思いますが、2016年11月には、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのイギリスツアーにスペシャルゲストとして参加。

BABYMETALの最新アルバムMETAL RESISTANCEは、英国のアルバム・チャートでも最高15位と、日本のバンドで最高位を記録しています。

ツアー後には、さらに人気が高まることになるのではないでしょうか。
さすがにペニス・ソックスでの共演はNGだと思いますが。

 

ヘヴィメタル音楽が危機に陥った魔法の世界。そこで唯一神の“キツネ様”が、世の中を救うために戦士たちのバンドBABYMETALを結成。BABYMETALのSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALは、秘密の入り口を通ってアニメの世界へ入り込む・・・

アメリカでアニメ化決定です。

BABYMETALは何がすごいのか

メタルとアイドルの融合。
そのアイデアの秀逸さが、BABYMETALがブレイクスルーした原動力ではあるのですが、BABYMETALの魅力はそれだけではありません。
アイドルとしての可愛らしさ、ダンスの激しさ、メタルの重低音に乗せたアイドルソングの新しさ。

そして数々の魅力の中でも、とにかくすごいのが、SU-METALの歌唱力。
轟音の中を突き抜けて、どこもでの伸びやかに響き渡る歌声、そしてピッチの確かさ。歌、上手すぎです。

そして、それを支える「神バンド」と呼ばれるライブサポートバンドの超絶テクニック。

ただのパロディにならず、圧倒的なクオリティのパフォーマンスを見せることで、本物としての人気を得てきたのです。

アイドル、色モノという先入観を捨てて、いま日本で一番世界に通用している音楽を、素直に楽しむのが正しい選択DEATH。

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