山手109番地。港の見える丘公園を見渡せるビンテージマンション、ビラポルテ。
港の見える丘公園の隣、神奈川近代文学館の上、山手109番地、山手通り沿い。
クレージーケンバンドに、かっこいい山手のかっこいいマンション♪ と歌われた、日本有数の高級住宅地の中でも特等地にあるマンション「山手ビラポルテ」。
1965年竣工、当時山手界隈に住んでいた外国人向けに作られていて、54戸の部屋はすべて間取りが異なります。
外国人向けだけあって、ワンルームでもそれなりの広さがあるのですが、部屋によっては収納が少なかったり、部屋の間仕切りが少なくてオープンな空間が多かったり、バス・トイレが一緒の部屋があったり、日本人にはちょっと使いにくい面もあってか、今でも外国人の居住率が高いとのこと。
他にはアーティストのような、生活にこだわりを持った人が好んで住んでいるようです。
販売は一切なく、すべて賃貸。築50年ということで、エアコン、キッチンといった設備もかなり古いのですが、それでもワンルーム10万円台から、上はウン10万円。
設備や広さだけならば、もっと条件の良い物件はたくさんあるのですが、このマンションの魅力は、なんといっても、圧倒的な眺望の良さ。
それぞれの部屋からは、窓の向きによって様々な眺望が広がります。
特に横浜港側の眺めは素晴らしく、ベイブリッジを望むため息が出るような風景が生活の一部になるという贅沢さ。
屋上に出れば、眼下には港の見える丘公園を俯瞰でき、ベイブリッジから山下公園、MM21地区から横浜市街、晴れた日には富士山から房総半島まで、360度の大パノラマが一望できます。
実は山手の一帯は、景観法によって3階までの建物しか建てることができません。ところがビラポルテは景観法ができる前に建てられたため、5階建になっています。
老朽化が進んでいるのですが、建て替えてしまうと3階までの建物しか建てられなくなるため、数年前に、建て替えるよりもコストがかかる耐震工事を済ませています。
こんなマンションで暮らすには、ライフスタイルをもっと格好良くしなきゃいけないんだろうなぁ。
クリエイティブな仕事をしている私にとって、ぜひ一度暮らしてみたい憧れのビンテージマンションです。