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ネットワークビジネスで稼ぐためには、営業力と商才が必要でした。

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ネットワークビジネスというと、サギとか違法、と思っている方がほとんどだと思います。
が、実際にはマルチレベル・マーケティング(MLM)という、法的にきちんと認められたビジネスです。

タッパーウエアはママ友のランチ会(のようなもの)でその便利さをアピールして、プラスチック製の密封容器の代名詞になっています。

アザレ化粧品は、完全パラベンフリー・無香料・無鉱物油のため、化粧品の使い方が難しく、安全性と使用方法をきちんと伝えるべく、MLM化しています。

ミキプールンで有名な三基商事も、ノエビアもメナードもみんなネットワークビジネスの会社なのです。

商品の良さを対面できちんと説明して、納得の上で購入してもらうというMLMの販売方法は、購入後のフォローまでを含めて、ものすごく消費者のためになるシステムのはず。

なのですが、100人に聞いたら100人が、

「詐欺でしょ」

って思うのではないでしょうか。

Contents

サギと思われる理由1

完全に違法なネズミ講とシステムが似ているためにネズミ講=MLMと勘違いされている人が多いと思います。
大きな違いは、商品の流通があるか否か。ネズミ講には商品は介在しません。そして、無限に連鎖していきます。
紹介料としてのお金だけが流通し、自分のダウンから吸い上げられていくということ。
MLMは、物販が基本。そして自分の子の子の子の子の子の子、最大6段階までの報酬しか得ることができないようになっています。

サギと思われる理由2

〈ビジネス〉ということをきちんと伝えず、簡単に稼げるという勧誘の仕方をしていること。他のビジネスよりも多く稼ぐことはできるのですが、他のビジネスよりも簡単ではありません。それはネットビジネスにも言えること。稼いでいる人は、頭・時間・労力をきちんと費やしています。それに対しての報酬が、サラリーマンの常識よりも大きいだけ。マルチもネットビジネスも、いうほど簡単には稼げません。

サギと思われる理由3

とはいっても、MLMはサギをしやすいビジネスモデルでもあり、本当にサギのMLMも多く存在します。そこはユーザーとして見極める目が必要になってきます。

MLMというビジネスは確立される前は、フランチャイズが先端を行っていました。子の子を作らないだけで、子を作って横にビジネスを広げるところまでは、MLMと似たようなものです。そして、コンビニ事業が、フランチャイズのオーナーにとってブラック化しやすいのは、周知の事実。
どんなビジネスにも、ひずみはあるもの。

MLMが悪いのではなく、人を殺して金儲けをするブラック企業は、どの世界にも存在するのです。

20年ほど前、コピーライターとして勤務していた広告プロダクションでのこと。

アートディレクターだった社長がニュースキンをやりはじめ、本業があまりうまくいっていなかったこともあってどんどん傾倒していき、ついには私も週1でセミナーに連れ出されるようになりました。

その頃アムウェイはすでに誰もが一度は勧誘を受けているような飽和状態で、ユーザーにしても、ビジネススタンスにしても、その輪を広げていくことがかなり難しくなっており、学生相手に勧誘をするようになっていました。厳密には学生は活動ができなかったので、卒業を待ってからのスタートでしたが。

当時のアムウェイは、中島 薫を教祖とする宗教状態。アムウェイをやっている学生たちは、キャッシュカードの暗証番号を中島薫の誕生日にしていたそうです。

ところが私が勧められていたニュースキンは、まだこれから広まっていくというタイミングで、セミナーにいくと月収1000万円プレイヤーが、

「自分で使っていいなと思ったものを親戚や友達や知り合いにすすめるだけで、それが本当にいい商品ならみんなリピートしてくれて、リピートしてくれた人に、知り合いに紹介して買ってもらえば、割引で買えるようになるよとすすめるだけなので、誰にでも簡単にできる。しかも他のビジネスに比べて利益率が高い上に、一度ネットワークを作ってしまえば半永久的に権利収入を得ることができる。さらに、いまならまだ知っている人が少なくて、早い者勝ち状態だからチャンスだよ。セミナーに連れてくれば、一緒に説明してあげるから頑張ろう」

ryu

なんていって応援してくれます。

しかも、彼らがいっていることにまったく嘘偽りはない。セミナーに行くごとに、自分も絶対に稼げると思うようになっていきました。

結局稼げなかったのですが、それは言われたことを言われた通りにできず、成功する前にやめてしまった自分のせい。

どこぞのネットビジネスのセミナーで聞いたことのあるセリフですが...

マルチ商法って、なぜトラブルが後を絶たないのでしょうか。

もちろんマルチ商法まがいのサギ商法がはびこっているのが一番の理由ですが、法にかなっているマルチ商法ですら胡散臭く、トラブルだらけ。

それは、誰にでもできるのだけれど、誰もが成功できるわけではないというを、はっきり伝えず、誰でも簡単になれる、と言ってしまっているから。

誰でも文章書けるからコピーライターになれるとか、
誰でも話せるからアナウンサーになれるとか、
車を運転できるのだからレーサーになれるっていうのと一緒。

それだけでなれるわけがない。

マルチビジネスも、営業的才能、起業家的思考がなければ成功できません。

私は全く社交性がなく、営業に向いている性格ではない上に、親戚、友人、知人が数えるほどしかいませんでした。

おかげで在庫の山を抱え、プロダクションの社長とも決別。
何人かの大切な人の信頼を失い、経済的にも大きな犠牲を払った上で「成功には素養が必要である。」ということを学びました。

自分に向いているか否か。

マルチ商法で稼げる条件は、それしかありません。向いていなければ、一生懸命やっても稼げません。

あれから20年。

プロアクションの社長とは、Facebookで再会し、和解。
今もニュースキンをやっているのかどうかは、知りません。

商品自体は良いものだったので、在庫の山はなんとか自己消費しました。

それでもマルチは、なくならない。

最近またMLMが流行っているようで、今年になって、20年ぶりにネットワークビジネスの勧誘を受けました。懐かしかったので「20分だけなら」といって話を聞きはじめたのですが、たっぷり1時間30分、一方的に話を聞かされることに。

そこは、2016年3月、強引な勧誘や虚偽の説明を繰り返していたことを理由に、一部事業の9か月の業務停止命令を受けてしまいました。それでも9ヶ月後には、何事もなかったかのように営業を再開するはずです。

なんといっても、てこの原理(レバレッジ)を利用して、小さな労力で大きく稼げるシステムだから。

最近では、ネットビジネスによるネットワークビジネスも出てきて、大きく稼いでいるようです。

お金を生むためのシステムではなく、消費者のためになるシステムとなるように、正しく運営してくれれば良いのですが・・・。

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