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横浜といっても、西区と瀬谷区では大違い。横浜と名乗っていいのはどのエリア?

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、横浜大戦争といった、横浜を舞台にした本が話題になっています。

「横浜」とひとくくりにいっても、横浜はそれぞれ違う土地柄を持った18の区で成り立っているため、古くから住んでいても、区を超えると知らないエリアがたくさんあります。

誰もが知っている観光都市ですが、みなとみらい地区や山下公園、中華街といった有名なエリア以外は、ほとんど知られていないのではないでしょうか。

私が生まれ育った保土ヶ谷区は、山と山の間にJR保土ケ谷駅がある上に、東口は国道1号線、西口は小さな川が邪魔をして、駅前の開発ができません。
西口には貨物の駅があり、東口には少年院がありました。駅舎は雰囲気のある木造だったのですが、それも遙か昔に取り壊され、時を経て今の駅に発展しているのですが、横浜駅から4分弱という立地にもかかわらず、いつまでたっても駅前が栄えません。
しかも横須賀線しか止まらない、東海道線通過駅なのですが、横浜駅への圧倒的な近さを武器に、東海道線が止まり、駅前も開けている戸塚区と、どちらが都会かという対立をしていました。
とはいっても駅周辺から離れると、どちらもにしてもかなり交通不便な住宅地。
途中で戸塚区から切り離された栄区、泉区に至ってはさらに不便でしたが、市営地下鉄によって以前に比べればかなりましになったようです。

緑区は一部高級住宅地以外、本当に緑しかなかったのだけれど、都築区・青葉区と別れ、それぞれに高級住宅地化が促進しています。

金沢区はほぼ横須賀市だし、鶴見区、神奈川区はほぼ川崎市。

旭区は何でも燃やせるゴミ焼却炉、瀬谷区は上瀬谷通信施設(2015年に返還)、南区は大山ねずの命神示教会の総本山&給食パンに使われていたかもめパンといった主な施設を有しています。

金沢区はほとんど横須賀という立地に関わらず、横浜市立金沢動物園、横浜・八景島シーパラダイス、金沢文庫という観光名所を保有。

横浜家系ラーメン発祥の地、新杉田がある磯子区は、駅を見下ろす丘の上に建てられた横浜プリンスホテルによって一躍脚光を浴びたのですが、あまりにも都市部と離れすぎていたので横浜であることが認められず、2006年横浜プリンスホテル営業終了。

かつては新幹線の新横浜駅以外、田畑しかなかった港北区は、新横浜駅を中心に商業・企業から、ラーメン博物館、横浜アリーナ、日産スタジアムまでが揃った一大都市エリアにランクアップ。
港南区も追随するように、いつのまにか上大岡が急激に栄えています。

そして横浜駅とみなとみらいがある西区、伊勢佐木町・元町・中華街・山下公園・寿町がある中区は、商業地区・観光地区として、別格のエリアとなっています。

かなり独断と偏見が入っていますが、保土ケ谷区民として生まれ育ち、西区民、南区民と渡り歩いた元浜っ子からすると、おおよそそれぞれの区はこんなイメージです。

ちなみに今住んでいる座間市は、かつては日産工場、今は米軍キャンプとコストコの街となっています。

一年の計はヨコハマにあり。

というわけで、観光エリアからローカルエリアまで、まるっきり違うエリアがひとくくりにされている横浜市。
行政区分では全部横浜を名乗っていますが、その中でも当然ヒエラルキーは生まれてきます。
瀬谷区と西区をひとくくりに“横浜”と呼ばれても、西区民としては複雑な思いに駆られるのではないでしょうか。

というわけで、一般の人がイメージする横浜と、行政区分としての横浜を区別するにはどうすれば良いか。

日本中、どこへ行っても、一年のはじまりは大抵除夜の鐘で始まりますが、横浜は違います。

保土ケ谷に住んでいた頃、年明けを告げるのは、除夜の鐘の音ではなくてボーッという、横浜港に停泊している船の汽笛の音でした。

かつてはかなり長い時間鳴り続いていて、大晦日には山下公園に汽笛を聴きに来る若者たちで大渋滞。
車の中で年が明けてしまったなんていうことも良くあることでした。

そのまま中華街へ繰り出して、新年を祝う爆竹が鳴り響く中、肉まんを食べながら、関帝廟で初詣する中国人の列を横目に新年気分を満喫。そして初詣は伊勢山皇大神宮。

ところがバブル以降、汽笛を鳴らすのにかなり燃料を消費するらしく、燃料の節約によって汽笛の鳴っている時間はどんどん短くなっていき、昨年は1分くらいで終わってしまいました。

それでも港の汽笛は今でも年明けの合図。さらにみなとみたいエリアでは花火も上がり、大いに盛り上がります。

私的には行政区分としての横浜とは別に、横浜の新年の風物詩である汽笛が聞こえるところまでを、ヨコハマとして区別したいと思います。

ヨコハマ=西区・中区・保土ケ谷区の一部・神奈川区の一部。

住んでる人しか、納得しないだろうなぁ。

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