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NHK受信料・JASRAC著作権料、徴収拡大中。支払うべきなのに払いたくないその理由。

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NHKは、インターネットでの番組同時配信で、テレビを持たずネットのみで視聴する世帯の費用負担についてNHKとしての方針表明を当面見送ることを決めた。

日本音楽著作権協会は、音楽教室での演奏について、来年1月から著作権料の徴収を始めることを正式に発表。同日、文化庁に使用料規程を届け出た。

みかじめ料の如く、理不尽に利権を広げて行く2つの企業。
さすがにインターネット視聴の徴収はやり過ぎだということでNHKはさやを納めましたが、JASRACは音楽教室からの徴収を止めようとしていません。

そもそも国営放送の受信料や音楽の著作権料は、支払われて然るべきもの。
なのになぜ、NHKとJASRACは批判に晒されているのでしょうか。

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NHKの場合

子供の頃は、NHKが有料なのは当たり前のことだと思っていました。
CMは入らないし、内容は公平・公正・良質で、公序良俗に反する番組は放送しない。
教育番組も、子供から大人まで、ためになる番組ばかりでした。

ところが時代と共に公平さを欠くようになり、偏向著しくなっていきます。
例えばグラフィックデザイナーの佐藤可士和がやたらとNHKで取り上げられ、過大評価されていきます。
「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」も良くできた良質な番組ではありましたが、それまでの企業宣伝に繋がる表現を排除していたスタンスから、一企業にフォーカスするという、宣伝以上に効果のある番組づくりになっています。
それがまかり通るのなら、私が勤めていた広告制作会社に取材に来て、会社の紹介と共にグラフィックデザイナーを紹介してもらいたいものだと思っていました。

それでもまだ番組のクオリティが高く、受信料を払ってもいいと思えるような番組づくりがされていた頃は、多少の文句はいいつつも、受信料を払う人の方が多かったと思います。

ところが2004年、文春砲によって、NHK紅白歌合戦の担当プロデューサーによる制作費の不正支出が発覚。
その後芋づる式に不祥事が発覚し、高いと思いながらも払っていた受信料が、私腹を肥やすために使われていたことで、不払いが続出。

さらにインターネットの登場やライフスタイルの多様化によって、番組に対する需要も激変。NHK最大のコンテンツである紅白歌合戦までもが、とっくの昔に万人受けしなくなっています。

さらに最近では、韓国や中国寄りの偏向報道もみられ、国営テレビとはいいがたいチャンネルとなっています。

それでも2017年5月現在、受信料支払い率78.2%。
2004年には60%台だったので、年々持ち直してきているようです。

JASRACの場合

社団法人であるため一般社団・財団法人法に基づいて非営利目的の運営が法律により定められている。

海賊版やネットでの違法配信から、音楽家の利益を守るために著作権を徴収するという、音楽家の利益を守るための活動をしているにも関わらず、批判にさらされ続けているJASRAC。
もしJASRACがなかったら、音楽家は自分の著作物を自分で守らなければいけなくなります。

なのに、なぜ批判にさらされているのかというと、音楽の二次使用・三次使用まで、四角四面に全てを管理しようとするから。
楽譜には購入時に著作権料が課せられていますが、それを演奏して収入を得ると、さらに著作権がかかります。
営利目的な音楽使用に関しては著作権料がかかるという大義名分のもと、ライブハウスや喫茶店、そして音楽教室からも著作権を徴収しようとしていること、そしてそれが当然だという上から目線で徴収していくというお役所的な対応に、反発を感じるわけです。

私がNHKの受信料を払わなかった理由と払った理由

結婚してはじめて家を出たときには、ちゃんとNHKの受信料を払っていました。
しばらくして引っ越しをした際に一端解約して、新居にて改めてNHKの受信料を払わなければと思っていたところでNHKが不祥事を続発し、不払い騒動に。
NHKの受信料をどうやったら払わないで済むかということを考えていたときに、NHKの徴収員がやってきて、妻が対応。
私が日頃からNHK料金を払いたくないと言っていたのを聞いていた妻は、「私じゃぁわからないので、主人がいる土曜日か日曜日に来て欲しい。」と伝えたそうです。
ところが徴収員は平日にしか来ない上に、早く払えと脅してくるらしい。
ついには法律違反の21時過ぎにやってきて、「主人がいないから」というと、「居留守を使ってるのは分かってる」と凄まれたそうです。
頭にきて、管轄しているNHK支局に「ヤクザな徴収員を二度と寄こすな。払わないとは言っていない。土日に来いと言っている。」とクレームの電話を入れたのですが、以来、誰も来なくなりました。
ところがある日、過去にさかのぼって(なんの根拠もない時期なのですが)計算された金額が書かれた請求書が送られてきます。
あまりのいい加減な対応っぷりに頭にきて、請求書はゴミ箱へ直行。

その後何度か請求書が送られてきたのですが、徴収員が訪ねてくることは一度もありませんでした。

とはいうものの、いつまでも批判していても大人げないし、中学・高校の先輩がNHKのエグゼクティブ・プロデューサーやっていることだし、J:COMに加入したタイミングでNHKの受信料を払うことにしました。

J:COMでCS放送を見るようになって、NHKなんてまったく見なくなってしまいましたが。

JASRACが批判されて当然だと思った理由

半導体の大手クライアントから、展示会イベントでAKB48の曲を流したいのだけれど著作権はどうなるのかと訪ねられ、JASRACに問合せをしました。
まずは音源がCDなのかDLしたデータなのかからはじまって、用途やイベントの規模等いろいろ聞かれたのですが、それぞれに担当部署が違うと行うことでたらい回しにされます。
まさにお役所対応。
返事をもらうのに1週間近くかかってようやくJASRACでいくら徴収されるのかの返事が来たのですが、さらに版権元にも使用許可を取れという。
その手間を省くための窓口としてJASRACが機能していると思っていたのですが、徴収以外になんにもしていません。手間がかかり過ぎるのと、お金がかかり過ぎるので、結局フリーの音源を使うことにしました。

こっちから問い合わせても、なんにもしない。なのに秘密警察よろしく、見つかると版権使用量を徴収してくる。
警察のねずみ取りみたいなもので、きちんとルールを周知させたり、未然に防ぐための措置をとらないのに、後から徴収してくる。バレたら運が悪かっただけ。不公平感満載です。

NHK、JASRACは本当に不要なのか。

NHKはその本分を忘れることなく、国営放送として機能することではじめて、受信料に対する正当性が生まれます。
誰もが納得する優良な番組制作をすることと、偏向報道をしなければ、受信料はきちんと支払われるようになると思います。

JASRACも、著作権を守るという大義のもとで、きちんと音楽家に著作料の分配をして、利益を守っているのであれば、誰も文句は言わないと思います。

ところがどちらも、納得させるための説明や正当性の証明をする努力が、圧倒的に不足しています。

NHKに関しては、国営放送としての責任と、番組づくりのフィロソフィをきちんと周知させる。
不祥事に対しては、税金のように強制的に徴収したお金を使っているのだから、納得のいくカタチで開示して、納得のいく処罰をする。

JASRACに関しては、その必要性と、音楽家に対する貢献度・・・徴収したお金がどういうルートで著作者に還元されるのかということを、非営利団体という立場と共に、理解してもらう努力をする。

どちらも全くの説明不足&コミュニケーション不足。ルールだからちゃんと払え、といってきてるだけ。
それでは払うべきものも、払いたくなくなります。

いまこそ、どちらもその存在意義とともにコンプライアンスを提示して、企業活動の正当性を伝える広報活動をきちんと行って、双方納得の上徴収するべきです。

その節は、ぜひ私にディレクションをさせてください。

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Comment

  1. 犬H K より:

    NHKは国営ではありませんよ

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