Apple Watchは、どこまで人間拡張のメディアになり得るか。
いまだにまわりで使っている人を見たことがないApple Watch。
Apple WatchOS 2.0になって、フェイスデザインが増えたり、読み込みが早くなったり、使い勝手が上がったものの、“この機能を使いたい!”というキラーアプリがなかなか登場せず、新発売時以上のブレイクが期待できない状態が続いています。
逆に、電池が持たなかったり、手首を動かさないと表示されない不便さに、AppleWatch離れも進んでるよう。
私も、即購入したものの、即使わなくなりました。だって、iPhoneでできない機能がない…
かつて、マーシャル・マクルーハンというメディア論を説いた文明批評家は、1964年に出版された「人間拡張の原理」という書籍の中で、「メディア(媒体)はメッセージである」という理論を展開しました。
“自動車や自転車は足の拡張、ラジオは耳の拡張であるというように、あるテクノロジーやメディア(媒体)は身体の特定の部分を「拡張」する(wikiペディアより)”
Apple Watchも、人間を拡張するメディア(媒体)のひとつであることは間違いありません。
特に今後期待できるのは、医療・福祉関係での進化。
StarkeyのHaloという補聴器は、iPhone/Apple Watchと連携させて、様々な設定や調整が出来るようになっています。
Apple Watch単体を見ても、耳が不自由な人には振動で、目が不自由な人には音声で、様々な情報を伝えることができます。
さらに
糖尿病患者の血糖値データをApple Watchに表示するアプリの開発をすすめている。
医療機関のデータとアップルの健康管理アプリ「ヘルスキット」「ヘルスケア」との連携によって、患者のデータをApple WatchやiPhoneで確認したり、医師から通知を受けたりできるようにするというシステムが、米国の病院に試験導入されている。
赤外線の吸収量を測定することで血中酸素飽和度を計測すると同時に、脈拍数の測定も可能にする医療機器、パルスオキシメーターが、Apple Watchに搭載されていることが確認されている。
ということで、医療機器として、障害を持った人のサポートをする福祉機器として、間違いなく次世代の“人”をサポートする必需品となることは間違いありません。
人間の聴覚、触覚、視覚を拡張する、さらなる進化に期待大です。