クリエイティブの求人・最新事情。コピーライター&グラフィックデザイナーにチャンス到来か。
8月にアートディレクターとデザイナーが辞め、いまだにアートディレクターの穴が埋まらないというのに、今度はコピーライターが、突然会社に来なくなってしまいました。
というわけで現在求人をかけているのですが、ビックリするくらい反応が薄い。ほとんど応募がありません。
実はコピーライター&グラフィックデザイナーの求人に、大きな波が押し寄せていたのです。
こちらの記事も、ご参照ください→「コピーライターの求人は少ないけれど、それでも広告の仕事をしたいあなたへ。」
Contents
コピーライター&グラフィックデザイナーの人材事情
20代で、クリエイティブな広告に関わったことがあるコピーライター&グラフィックデザイナーなんて、ほとんどいません。
クリエイティブな広告の需要がないから、関わる機会に巡り会えない。広告制作の現場にいるのは、クライアントからの指示を、言われたとおりにカタチにするオペレーターばかり。
次世代を担うコピーライター&グラフィックデザイナーは、まったく育っていないのが現状です。
30代で、クリエイティブな広告に関わったことがあるコピーライター&グラフィックデザイナーは、すでに収まる場所に収まっていて、ほとんど求人市場に出てきません。
40・50代で、まともに広告を作ったことがあるコピーライター&グラフィックデザイナーは、プライドばっかり高くて使い物になりません。
「あの頃は・・・」とか「そもそも広告とは・・・」とか、今となっては使いものにならない方法論を振りかざしてくだをまいているだけの輩ばかりで、どこへ行ってもお荷物状態。
というわけで、求人をかけて応募してくるのは、この世代が圧倒的に多いのですが、当然積極的に採用する気にはなりません。
若い世代は、まったく育っていなくて使いものにならない。
中間層は、なかなか市場に出て来ない。
求人で応募してくるのは、40代を超えた、時代遅れのクリエイターばかり。
広告業界は、若い世代を中心に圧倒的な人材不足となっています。
美大に行ったところで、実践では役に立たない中途半端な知識が増えるだけ。ハンカチ王子・斎藤佑樹のように、変なクセとプライドがついてしまって、才能を潰してしまうことも。
美大へ通う4年間がもったいないということで、若いうちからじっくりと、10年くらいかけて育てる。30代なんて、まだまだ駆け出し。50歳でようやく独り立ち。
80歳を超えて今なお第一線の秋山晶、細谷巌とのキャリアの差は、如何ともし難いものがあります。
コピーライター&グラフィックデザイナーの需要高まる。理由:その1
実は、今年(2016年)の後半から2020年に向けて、コピーライター&グラフィックデザイナーの需要が高まっています。
その原動力となっているのが、東京オリンピック。
スポーツの祭典などときれいごとを言ってますが、実のところは国を挙げての金儲けネタ。
東京オリンピック仕掛け人の電通としては、自分のさじ加減でいくらでも金儲けのネタを仕込むことができるわけです。
その際に必要になってくるのが広告制作部隊。大量に投下される広告媒体に対して、それを埋める広告を制作する必要があるわけで、無理矢理にでも何か作らなければいけない。
そこで、東京オリンピック広告バブルをクリアするために、大量のコピーライター&グラフィックデザイナーが必要になるわけです。
ところがコピーライター&グラフィックデザイナーは圧倒的な人材不足。
電通では、東京オリンピックに向けて急上昇する広告需要に対して、多少スキル不足な部分は目をつぶってまでも、コピーライター&グラフィックデザイナーの人材確保に力を入れはじめているのです。
コピーライター&グラフィックデザイナーの需要高まる。理由:その2
過労死問題のおかげで、電通は10時消灯。
いまどき中学生だって10時には消灯しません。
就業時間が減った分のしわ寄せが、どこかに行くのは自明の理。ワリを食うのは当然下請けのプロダクション。
とはいえ、さすがにそれだけでまかなえるはずもなく、就業時間が減った分、人員を増やす必要に迫られているようです。
今まで1人でやっていた仕事を1.5人でこなすとしたら、2人につき1人、追加人員が必要になる。
というわけで、就業時間の問題からも、コピーライター&グラフィックデザイナーの人的補填が急務となっています。
コピーライター&グラフィックデザイナーの求人、チャンスは今。
2016年の後半から、電通系が採用を強化しはじめたことによって、コピーライター&グラフィックデザイナーは売り手市場化しています。
というわけで、弱小広告代理店や広告プロダクションには、まったく応募が来なくなってしまったわけです。
腕に自信があるコピーライター&グラフィックデザイナーは、今がキャリアアップにチャレンジするチャンス。リクルート系の求人広告制作会社に入るよりは、まともな仕事ができるのではないかと思います。
ただし、入ってからしっかりキャリアを積まないと、2020年以降、余剰人員として不良債権化することは必至。
3年の間、目先の仕事だけに終わらず、目的を持って腕を磨いていきましょう。