ドラゴンクエストXI・過ぎ去りし時を求めて・7月29日発売。RPG30周年の奇跡。
緻密に描かれた大迫力のグラフィックで冒険が楽しめるPlayStation 4版と、3頭身にディフォルメされたキャラで、3Dモード&2Dモードの2画面で冒険ができるニンテンドー3DS版が用意されています。
ストーリーやシステムは、どちらも一緒。オンラインも課金もない、スタンドアローンのパッケージ版(ダウンロード版もあり)として発売されます。
オンラインRPGで遊び方が広がるのもいいことですが、やっぱり一人でじっくりキャラ育成&ストーリーを楽しむのがRPGの王道だと思うのは私だけでしょうか。
Contents
ドラクエと共に30年。RPGの思い出を語る
はじめてプレイしたRPGは、1983年に発売されたブラックオニキス。ワイヤーフレームの3Dダンジョンで、一歩歩くごとに方眼紙にマッピングをして地図をつくってすすめていくという面倒くささ。
いま今では当たり前になっているレベル上げやパラメーターの振り分け、キャラクターの特徴や攻撃と魔法の違い、属性から、N2・E3が北へ2歩・東へ3歩進むといった、謎を解く上で必要な決まり事まで、まったく未知の世界。
結局クリアできず、意味も分からずお蔵入りソフトになってしまいました。
そして1986年、ドラゴンクエスト発売。
PCでRPGをやっていた友人が真っ先に入手して、オープニングから30分くらい遊ばせてもらいました。
1週間後に、そろそろクリアしそうだという連絡をもらって、ちょっとやらせてもらったら、そのままクリア。
オープニング30分とエンディング30分だけをプレイしたのが、ドラクエとの出会いでした。
家にあったゲーム機は、代々SEGAだったので、RPGと言えばファンタシースター。
ただしダンジョンの難易度が高すぎて、面倒くさくなってクリアしていません。
FFも、はじめてやったFF2のゲームバランスが厳しくて、ラストダンジョンでいくらレベル上げしてもボスが倒せず、やめてしまいました。
そんな私がはじめてクリアしたのが、真・女神転生。
世紀末の世界観と、仲魔にした敵キャラを合体させて強化するというシステムにはまり、ようやくRPGの楽しさに目覚めます。
以来、ファミコン、スーパーファミコン、PS、PSPまで、片っ端からRPGをプレイ。
ドラクエ・FF・メガテンシリーズはもちろん言わずと知れた超名作の「クロノトリガー」
ポリゴンで街をグルグル回れる自由度と、2枚目がほとんどモノローグで勝手に進んでいくのが斬新だった「ゼノギアス」
絵本の世界と作り込まれたS・RPGが秀逸だった「ポポロクロイス」
王道の冒険活劇「グランディア」
1はあっという間に、しかも途中で終わってしまい、クソゲーを掴まされたかと思ったら、2のボリュームとクオリティが半端じゃなかった「アークザラッド」
108人が仲間になる「幻想水滸伝」
王道のファンタジー「ブレスオブファイヤー」
システムが面白かったアクションRPG「イース」
ほとんどバイオハザードだった「パラサイトイヴ」
ポリゴン3Dで、操作に慣れるまでがめっちゃ面倒だった「ベイグランドストーリー」
マルチエンディングなので知らないとバッドエンディングのまま終わる「ヴァルキリープロファイル」
キャラがしゃべりまくってうるさい「テイルズオブファンタジー」
なんちゃってアクションRPG「聖剣伝説」
自由度が高いけどバグも多い「ロマンシング・サガ」
RPGの異端、「オレの屍を超えてゆけ」&「リンダキューブアゲイン」
裏技使って経験値上げたらゲームバランスがメチャメチャになった「ワイルドアームズ」
恋愛シミュレーション・アドベンチャー・RPG「グローランサー」
ポリゴン酔いで先に進めなくなる「キングスフィールド」
CGめっちゃキレイだけど、バトルが遅くてめっちゃだるい「クーデルカ」
恋愛シミュレーションRPG「Sonata」
勇者に倒されたモンスターを救うアンチRPG「Moon」
などなど名作RPGから、キワモノのRPGまで、片っ端からクリアしてきました。
が、あまりにもゲームに費やす時間が増えすぎ、PS2の購入を封印。
以来、PSPとDSで多少遊んだけれど、ほとんどRPGとはおさらばしていました。
ところがスマホでドラクエからFF、メガテンまでが遊べるようになり、あらためて再プレイすることに。
やっぱりRPGって面白い。
とはいえイマドキの流行は、課金&オンライン。
時間をかけてレベルを上げていけば、ゲームがヘタでもいつのまにかクリアできるのがRPGのいいところなのに、お金をかけなければ強くなれなくて、ダラダラレベル上げしても、いつまでたってもエンディングにならない。
そんなRPGは大キライです。
というわけで、7月29日発売になる「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」は、オンラインでも課金でもない、パッケージ版(ダウンロード版もあり)。
RPGの世界がじっくり楽しめる、KIng of RPGならではの仕様となっています。
というわけでドラクエレビューSTART!
ドラゴンクエスト
今やると、超短い。
発売当時はセーブするのに復活の呪文を書き留めて、再開するのに一文字ずつ入力して、それでもバクって再開できずスタートに戻る。とにかく面倒くささ満点でした。
仲間もいない一人パーティだし、ナゾ解きもほとんどないし、モンスターと戦ってレベル上げて先に進むだけという、なにがそんなに面白いんだろう、でもなんだか中毒性あるぞこのゲーム的不思議な魅力を放つ、記念すべきタイトル。
ドラゴンクエスト2 悪霊の神々
アイテムのありかとか、ラーの鏡の使い方とか、謎解き要素が強くなり、今となっては簡単なクエストも、当時はRPGのルールなんて分からないから、町の人がくれるヒントを正しく解釈できず、犬になった王女を元に戻すだけで何日も悩むという、ネットも攻略本すらない古き良き時代の一本。
これも今やると、ボリューム不足感があります。
が、1・2は3の完全なる布石。ココまではロト三部作のイントロダクションでしかありませんでした。
ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…
ドラクエを名作たらしめた、至高の一本。1・2の世界は3の世界の一部に過ぎず、1+2の世界を凌駕する3の世界の壮大感。
パーティを組む自由度や職業、呪文など、その後のRPGに受け継がれていくすべての基礎が詰まっています。
その元ネタのすべては、RPGの名作Wizardryにあるのですが。
ファミコンであることが信じられないくらい、とにかくボリュームたっぷりの一本でした。
ドラゴンクエスト4 導かれし者たち
5つの章に別れたストーリーが、ひとつに集結するという新しい試み。
最大8人パーティが組めるのですが、ファミコンのスペックとして4つ以上のキャラを同時に動かせないということで、馬車が登場。表に出ていないキャラは馬車に乗って移動しているという想定でした。
バラバラのストーリーを最後の章で主人公がまとめるので、一気にやらないとストーリーが分からなくなるというちょっと残念な仕様ではありましたが、トルネコというスピンオフのキャラクターも、この作品から登場しました。
ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
父(パパス)と一緒に旅をして途中で死別、その後10年間も奴隷生活を強いられる主人公。
その後、2人の女性キャラクターから一人を選んで結婚するも石化。
8年後に成長した息子と娘によってようやく石化を解かれるという、18年間に及ぶあまりにも不遇な人生に、結婚というハレのイベントがありながらも、なぜかゲーム全体を覆う喪失感。
とはいえ親子三代のドラマチックな展開に、引き込まれていきます。
ドラゴンクエスト6 幻の大地
ストーリーの自由度が高くなり、あっちこっちに行っていろんな話が聞けるので、途中で小さなコイン集めに没頭していたら、なにをやっていいのか分からなくなって、まだクリアしてません。
そして20年以上の歳月が経ってしまいました。iPhoneでやろうとは思っているのですが。
ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち
ポリゴンで360°グルグル移動できるでっかい箱庭フィールドを作りたかったがために開発が遅れ、発売されたときには時代遅れ感がぬぐえなかった残念な一本。
・最初に敵とエンカウントするまで、石版集めのお使いアイテムで、最低1時間はフィールドを行ったり来たりしなければいけない。
・2回だけしか挿入されない上に、圧倒的にしょぼいCGアニメーション。
・経験値がちっとも溜まらない、ぎりぎりすぎるゲームバランス。思うように強くならず、イライラします。
しんどいだけのレベル上げとお使いイベント、でもクリアまで最短70時間はかかるという、苦行のようなボリューム。
PSでは、結局これ一本のみのリリースで終了。自分でも、良くクリアしたと思います。
ドラゴンクエスト8 空と海と大地と呪われし姫君
スクエアと合併してスクエアエニックスとなった最初の作品。おかげでビジュアルが圧倒的に向上しました。アニメ風の世界で自由に冒険できるのですが、広すぎて迷子になります。
ドラゴンクエストIX 星空の守り人はオープニングだけやってそれっきり。
ドラゴンクエストX オンラインはオンラインゲームがイヤだったので未プレイです。
というわけで改めて、ドラゴンクエストXI・過ぎ去りし時を求めて・7月29日発売
10代だった私も、ドラゴンクエストXIが発売される頃には50歳を迎えています。
RPGにはまっていた頃は、一生遊び続けたいと思っていたのですが、残りの人生が短くなってきた今となっては、RPGに費やす時間がちょっともったいないと思うようになってしまいました💦
それでもドラゴンクエストXIは、30年の集大成としてプレイしてみようと思います。