コピーライターに時間管理は必要か。タイムマネジメント初歩の初歩。
電車の速度にネットの速度、情報の速度に1日が終わる速度…
身の回りにある様々なものがどんどん加速しているにも関わらず、私たちは常に、
「時間がない。」
とか、
「もっと時間があれば」
と、時間に追われて生きています。
さらにコピーライターは、アイデアに追われて生きています。
「時間を決めて、その間でアイデアを考えて答えを出す」
なんていう器用なことはできることではありません。
結局『時間』は、いつも足りないもの。
それでいて、なかなか自分の力で時間を作る努力はしていません。
毎日の、いつもの習慣の中で、自ら時間を生み出す行動をしなければ、いつまでたっても時間に追われ続ける人生を送ることになります。
とはいっても、
毎日届く山のようなメール
どうでもいい書類のチェック
ムダ話ばかりの会議
クライアントからの突然の電話
使えない部下からの相談
といった時間泥棒が、あなたの時間をどんどん奪っていきます。
時間は、なにものにも代えられない貴重な資源です。
時間泥棒から身を守り、少しでも生産性の高い時間を取り戻すために。
タイムマネジメントの基本的な考え方を解説します。
Contents
時間泥棒から身を守る。
一番の時間泥棒は、部下でも、上司でも、クライアントでもありません。
一番の時間泥棒・・・それは『自分自身』です。
“時間がない”というのなら、時間を確保する方法を考えることから始めてみましょう。
どれだけ自分が貴重な資源である『時間』を浪費していたかに気付くはずです。
では、
どうすれば時間を確保できるのか、、、
〈時間確保のヒント〉
◎通勤時間を使う
中刷りを見たり、居眠りしたり、スマホでゲームしたり。そんな通勤時間を、メルマガを読んだり、情報を仕入れたりといった、目的を持った時間にあてることができます。
◎会社の昼休みを使う
ランチタイムも、スマホでニュースをチェック。メルマガやブログのネタ探しの時間に。
◎テレビを見るのを止める
テレビ離れといわれていますが、それでも一日の平均視聴時間は3時間を超えています。
ほとんど見ないという人でも、30分から1時間くらいはテレビを見ているはず。
テレビを観るのを止めるだけで、かなりまとまった時間がつくれます。
急ぐ必要はありません。
自分のペースで少しずつでも変えていき、時間を創造する工夫をしてみてください。
“時間”を記録する。
時間は、あなたにとって限りある資源です。
ところが、いくら浪費しようが、節約しようが、日が変わればまた同じように“24時間“が訪れるため、
「明日やればいいや」
を積み重ねていくことになり、結局なんの成果も生み出せず、闇雲に時間だけが過ぎていく…
何ていうことになりがちですよね。
〈時間確保のヒント〉も、いざやろうとしてもなかなか継続できず、テレビを見てしまうたびに
「自分はなんて意志の弱い人間なんだろう…」
なんて落ち込んでしまって、かえってストレスの原因になってしまいます。
そんな日々を改善するために、時間をきちんと記録することからはじめて見ませんか。
まずは朝、仕事を始める前に今日1日のタイムスケジュールを決めましょう。
そして、実際にどう使ったかを記録しましょう。
そうすると、自分の時間の使い方が見えてくるようになります。
大切な仕事にどれだけ時間を費やすことができのたか。
ムダな時間はどれくらいあったのか。自分のために使えた時間と、誰かのために奪われてしまった時間はどれくらいあるのか。
そこから少しずつ非生産的な時間を減らす工夫をしていき、生産性の高い時間を増やして行くのです。
「時は金なり」といいますが、生産性の高い時間を作ればその分だけ、現実に利益は還元されるものなのです。
時間をコントロールする。
時間を効率よく使いこなすためのタイムマネージメントにはさまざまな方法がありますが、いきなり高度なものをはじめるとかえって作業効率が落ちます。
まずはすぐに始められるシンプルな方法から試してみてください。
1)毎朝、今日1日やるべきことを書き出して、チェックリスト〈To Doリスト〉を作ります。
2)〈To Doリスト〉に、優先順位を付けます。
優先順位の考え方として、〈To Doリスト〉を
A.急ぎで重要
B.急ぎではないけれど重要
C.重要ではないけれど急ぎ
D.急ぎでも重要でもない
に分類します。
大抵の人はA→C→B→Dの順に作業をこなしていきますが、
これをB→A→C→Dでこなせるように意識して優先順位を付けるようにしてください。
B.急ぎではないけれど重要を優先してやることによって、
A.急ぎで重要は少なくなっていくはずです。
3)〈To Doリスト〉に対して費やす時間を設定し、1日のタイムスケジュールに落し込みます。
4)とは言っても、その日の気分による作業スピードの違いや突発的な用事によって、タイムスケジュール通りにすすまないことがほとんど。できなかったことは、翌日に回します。
5)翌朝、前日できなかったことの見直しを含め、今日1日やるべきことを書き出して、チェックリスト〈To Doリスト〉を作ります。
このワークフローを毎日繰り返していくことによって少しずつ無駄な行動がみえてくるようになります。
タイムマネージメントの目的は、最優先事項を優先してやること。
自分の意志なく作業をすると、A→C→B→Dの順になってしまいます。
ですが、どんなに頑張っても、A、Cがなくなることはありません。
そのためいつまでたってもその先にある大事な「B」を先に進めることができないのです。
B→A→C→Dの順にこなせるようにスケジュールを工夫して実践していけば、必ず結果は付いてきます。
まずは少しずつでも前に進むようにすることが、時間管理の基本。
結果がなかなか出なくても、心くじけそうになっても、諦めずにがんばっていきましょう。