「君の名は」が実写化される
アメリカ屈指のオタク映画監督&プロデューサー、J・J・エイブラムスのプロデュース、「君の名は。」がハリウッドで実写化されることになりました。
J・J・エイブラムスとは
日本で海外ドラマブームを生んだ作品の一つ「LOST」をはじめ、「フリンジ」、「PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット」といったヒット作を生み出しながら、「ALCATRAZ/アルカトラズ」、「ALMOST HUMAN」、「BELIEVE/ビリーブ」といった、打ち切りドラマも連発。
映画監督としては、「スターウォーズ」、「スタートレック」という2大SF映画を手がけ、大ヒットを飛ばしています。
私の1歳年上ということで、SFに対するこだわりや遊びごころをちりばめた演出は、世代的にもツボ。
ハズレもありますが、大好きな映画監督です。
ネットの反応は
ハリウッド・リメイクのレベルの低さは「ドラゴンボール」で実証済み。
最近では「ゴースト・イン・ザ・シェル」も微妙な仕上がりでした。
そもそもリメイクする事によって、もとの作品の良さはスポイルされてしまいがち。
特に「君の名は。」は、現実と非現実の狭間で成立ギリギリのストーリーを、アニメによる緻密な描写と音楽による演出で昇華させ、日本の伝統文化のフィルターを掛けた、絶妙なバランスで成り立っている作品です。
そこから音楽とアニメを解体し、舞台を変えてストーリーだけをなぞったら、トンデモ映画確定です。
すでにネットでは、「実写で口噛み酒はどうするんだ」とか、「瀧くんと三葉の設定は?」とか、脚本に参加した「アルマゲドン」のごとく、「隕石の落下を阻止するのでは?」といったツィートで盛り上がりを見せています。
新海監督は
「『君の名は。』は、日本に暮らす僕たちのローカルな想像力、ドメスティックな技術で組み立てた映画です。そういう作品がハリウッドと交わることで、もしかしたら新しい可能性のようなものを見せてもらえるのかもしれない──そんな期待をしながら、完成を楽しみに待っています」
とコメントしていますが、誰も期待していないのは間違いなしです。
私が見たい「君の名は。」
J・J・エイブラムスは日本びいきなので、それなりにツボは押さえてくるはず。
なのですが正しく解釈できるわけもなく、換骨奪胎、ツッコミ処満載の映画になること間違いなし。
ロケーションだって、アメリカを舞台にしたら都会と田舎の距離感が日帰りできる距離じゃなくなりそうだし、男女入れ替わりが「転校生」では小林聡美と尾美 としのりというセクシャルさを感じさせない二人だったからまだ見られたものの、キャスティングによっては自分の胸を男目線で揉みしだくただのエロ映画になりそうだし、隕石墜落のシーンを迫力満点に描いても見たいのはそこじゃないし、なにをやっても原作を超えられるはずのないシーンを、大好きなJ・J・エイブラムスはどうやって、実写で演出してくるか。
ストーリーのどこを活かして、どこを書き換えてるのか。
そしてエンディングで、なにをしでかしてくれるのか。
超大作トンデモ映画として、興味は尽きません。
主題歌は、ColdplayのA Sky Full Of Starsでお願いします。
コメントを残す