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映画大好き。ラジー賞でも楽しめる私が苦痛を感じた映画ワースト5。

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね〜。

月曜ロードショー、火曜洋画劇場、水曜ロードショー、木曜洋画劇場、金曜ロードショー、土曜洋画劇場、日曜洋画劇場、午後のロードショー…毎日のようにテレビで映画が放送されていた昭和の時代。
すべての映画がなぜか2時間枠におさまってしまうのだけれど、「タワーリングインフェルノ」や「風と共に去りぬ」といった、どうカットしても2時間におさまらない映画は、2週にわたって放送されていました。

世界が燃えつきる日を見て未来を憂い、アルゴ探検隊の大冒険に心躍らせ、ジュリアーノ・ジェンマに憧れ、ボンドガールに心ときめかせていた昭和のころ。映画は一番身近な娯楽でした。

私が住んでいた街には、ドラゴン座、ライオン座、すばる座という3つの映画館があり、ドラゴン座で東映マンガまつりやゴジラ、モスラといった特撮系、ライオン座はロードショーが終わった時期遅れの映画の3本立て、スバル座はにっかつ映画を上映していました。

娯楽とはいえ、「影武者」と「地獄の黙示録」を2本立てで見たときは、かなりうんざりしましたが。

テレビでは、ロードショーにかからなかった、どんなにマイナーなB級、C級映画でも、それなりに楽しめたものです。

そんな気軽に楽しめる娯楽であるにも関わらず、たまに娯楽にならない映画に出会ってしまいます。

40年来の映画ファンである私が苦痛を感じた、ワースト中のワースト映画を紹介します。

 

5位 死霊の盆踊り

70年代に「ゾンビ」が大ヒットし、80年代になるとその流れはエスカレート。「エルム街の悪夢」「13日の金曜日」「悪魔のいけにえ」「バタリアン」「死霊のはらわた」「悪魔の毒々モンスター」「はきだめの悪魔」といったB級・C級ホラー・スプラッタ映画が大ブームになる中で、唯一D級と位置づけられていたのがこの映画。
車が事故って迷い込んだ墓場で、死霊たちの踊りをひたすら見続ける主人公とその恋人。
朝が来て、太陽の光で死霊たちは消えてしまう。

以上。

踊りも音楽も、特筆すべきものは何もなし。

ティム・バートン監督の映画「エド・ウッド」で脚光を浴びた、史上最低の映画監督エド・ウッドの作品。
エド・ウッド自身は一瞬脚光を浴びたものの、彼の作品が再評価されることは一切ありませんでした。
彼が撮った「グレンとグレンダ」も「プラン9・フロム・アウタースペース」も、最低な映画だとわかって見始めたものの、あまりにつまらなすぎて、最後まで見終えることができませんでした。

 

4位 シックス・センス(完全ネタバレ注意)

「ユージュアル・サスペクツ」とか「メメント」とか「シャッターアイランド」といった大どんでん返し系のサスペンス映画って、最後の最後で今までの物語がひっくり返る様は、だまされた感が大きければ大きいほど、見終えた後に大きな余韻が残ります。

ところがシックス・センスに関しては、なぜか最初から主人公のブルース・ウィリスが死んでいるものとして見ていました。逆に何でこんなに回りくどい演出をしているんだろうって思って、最後のネタバレのシーンでも、“いやいや主人公が死んでいるのを気付いていないなんて、はじめからわかっているんだけど”という、狐につままれたような余韻を残した映画でした。
「ジェイコブス・ラダー」のインパクトの方が強かったなぁ。

 

 

3位 ミスト

スティーブン・キング原作の映画は、そもそも原作が写実的で映画的なだけに、忠実につくれば面白くないわけがない。
「キャリー」「クリスティーン」「ペット・セメタリー」「ミザリー」といったホラー作品ともに、「グリーンマイル」「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」といったヒューマンストーリーまで、多くの名作を生んでいます。

この「ミスト」も、そんな スティーブン・キングの中編を元にした映画。

に包まれた街が未知の生き物に襲われるというもので、原作では結末まで描かれておらず、なんの救いもないままにあえて途中で終わっていて、読み終えたときに不安で陰鬱な気分になったものです。

映画では、原作に結末を追加。これが最狂にして最悪。こんなにイヤな気分になった映画は他にありません。
見終えた後、しばらくはこっちの世界に戻ってこられませんでした。

映画として面白くないのではなく、見終えた後に心に傷が残る、本当に苦痛をともなう映画です。

ブログを書いている途中で、「ミスト」がドラマ化されるというニュースが入ってきました。

心に傷を負うかもしれないけれど、これは絶対に見逃せない・・・。

 

2位 日本の映画全部

以前ブログに書いたように、ほとんどの日本映画は、見るべきものが見当たりません。
たまにアタリもありますが、ハズレが多すぎて見つけるのが大変です。
見てはいけない日本映画なら、いくらでも上げられるのですが。

1位 兜

ショー・コスギが、製作・原作・主演。さらにケイン・コスギが出演。
友人がどうしても見たいというので、今はなき横浜・伊勢佐木町のオデオン座へ見に行くことに。
とにかく物語がまどろっこしくて、アクションシーンが乏しく、記憶に残っているのはショー・コスギとケイン・コスギのぎくしゃくした演技だけ。
そして、映画を見ていて生まれて初めて爆睡。
目が覚めるも、物語がちっともわからない。隣に座っている友人を見ると、なぜか目が合い、友人の方から「出ようか」というひと言。
映画を見ていて居眠りしたのも初めてですが、途中で出てきたのも初めて。
ちょうど半分が過ぎたところでした。

日本人が外人のためにつくった日本映画。
日本映画の悪いところと、ショー・コスギに対するアクション映画への期待感への肩すかし感、脚本のまどろっこしさが相まって、本当に退屈な映画になってしまいました。

とはいっても、映画って見る人それぞれにとらえ方が違うのも確か。
どんなに賞賛されている映画でも酷評する人もいるし、つまらない映画でも賞賛する人もいます。

私的ワースト映画の中でも、見る人によってはベストな作品もあると思いますので、それは個人的見解の相違ということでお許しを。

 

それでも「死霊の盆踊り」だけは、誰が見ても絶対的なワースト映画ですが。

 

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