〈LA LA LAND〉ララランドは、映画好き、JAZZ好きな、大人のためのワンダーランド。

年度末の忙しい中、LA LA LANDを見てきました。

ダンスがヘタ。
ストーリーがベタ。

という欠点はあるのですが、それを補って有り余る、目眩くシネマの世界。
至福の128分でした。

ストーリーのレビューはネタバレになるので控えますが、映画とジャズへのオマージュが全編にちりばめられていて、それを見つけるだけでも楽しい。

「雨に唄えば」「バンド・ワゴン」「ウェスト・サイド物語」「シェルブールの雨傘」といったミュージカル映画はもちろん、「理由なき反抗」を見た後のグリフィス天文台デートや「カサブランカ」を思わせるバーのシーンまで、監督の映画に対するオタク度を感じさせるシーンがいっぱいです。

JAZZへのオマージュは、ライアン・ゴズリング演じるセバスチャンの、チャーリー・パーカーへの傾倒、ケニー・G批判などなど、「古いJAZZの方がよかった」という相当偏ったカタチで発せられ、JAZZに対する解釈も間違っていたりして、JAZZマニアからは評判があまりよくありません。最近のJAZZにもいい物があるなんていったりして、映画を批判している。
そのくせ、いつまでたっても1959年に発売された「Kind of Blue」が、JAZZのマスターピースだったりするから、JAZZマニアって、うさん臭く思えてしまう。

そもそもJAZZなんて聴いてる人の方が少ないわけで、マイルス・デイヴィスもセロニアス・モンクもビル・エバンスもジョン・コルトレーンも、今となってはほとんどの人が知らない、聴いていないのに、LA LA LANDで描かれているJAZZを批判したところで意味がない。

いいものもある、だけど悪いものもある。

LA LA LANDのサントラは、久々の愛聴盤です。

 

他にも小ネタがいろいろ。
ヒロイン(ミア)の車がなぜかプリウスなのは、ちょっと興ざめ。
パーティで、セバスチャンがA-haのテイク・オン・ミーをいやいや演奏しているところへ、ミアがフロック・オブ・シーガルズのアイ・ランをリクエスト。デュラン・デュランじゃないところが、ちょっと気が利いてる。80年代・イギリスのニュー・ウェイヴシーンを知らない世代の監督なのに。

 

la-la landとは
主な意味 現実離れしている状態、ロサンゼルスの愛称
Weblio英語表現辞典より

ハリウッドを目指す女優の夢を描いた「マルホランド・ドライブ」、映画への憧憬が詰まった「ニューシネマパラダイス」や「ヒューゴの不思議な発明」、全編特撮オタクの映画愛がいっぱいの「マイク・ザ・ウィザード」に通じる、映画の中で映画を描いた、メタ映画。

ひととき現実離れした夢の時間を過ごすことができる、大人のためのファンタジー。

ラストシーンも、ちょっと切ないけれど、あれはあれでハッピーエンド。

しかも二人の人生は、まだまだ続く・・・

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