iモードで競馬ビジネス立ち上げ、会社設立。1億5千万円の損失。

iモード革命

なんていわれ、携帯を使った情報サービスの総元締めとして君臨していたのも今は昔。

スマホに取って代わられてしまった今となってはその片鱗すら、まったく見ることはできませんが、当時は有象無象のベンチャー起業家が一攫千金を狙い、こぞってiモードの公式サイトを目指し、さまざまなコンテンツサービスを発信していました。

大手銀行やナショナルクライアントが名を連ねていたiモードの公式サイトになると、最低でも10万人の会員を獲得することができました。ということは、月額100円の利用料を課金すれば、毎月売上1000万円確定。

代金収受システムは全てNTTまかせで、電話代と合わせて請求されるので、利用料を取りっぱぐれることもありません。

公式サイトではなくても、

・課金システムを自前で構築しなくて良い

・一度会員になったら解約するまで電話料金と一緒に自動で引き落とされ続ける

・サービスを利用しなくなっても100円くらいなら解約し忘れてほったらかしになるケースも多い

などなど、めちゃくちゃ儲けやすいビジネス・システムを形成していました。

 

知り合いのクリエイティブディレクターは、政治家のコネまで使って公式サイトに登録してもらおうとしていましたが、公式サイトへの壁は高く、ベンチャー系の企業が認可されることは、まずありませんでした。公式サイトになるには、申請書を提出して会議で決められる、というのは建前で、ほとんどが一人の人物の意向で決められていたそうです。

なのにその公式コンテンツに、なぜか1社だけ、しかも代理店として、3つもコンテンツを提供しているベンチャー系の企業がありました。

その企業とは、知る人ぞ知るサイバード。

代理店手数料、なんと70%。何にもしないで毎月最低700万円×3=2100万円を稼ぎだし、当然会社は急成長。当時社長だった堀主知ロバートは、アナウンサーの永井美奈子と結婚したこともあって、一瞬時の人となりましたが、iモードの終焉とともに、第一線からフェードアウトしていきました。

私が関わったiモードサイト

あっという間に去っていったビッグ・ビジネス・チャンスでしたが、かつて私がコピーライターとして勤めていた広告代理店でもその波に乗るべく、iモードサイトを開発し、運営していました。

コンテンツは競馬のシミュレーション&ファンサイト。

その名も「i馬(アイバ)」ネーミングは私。

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まだJRAが携帯で馬券を購入できるシステムをはじめる前に、実際のレースと全く同じ馬券をポイントで購入することができて、レースの結果に応じて全く同じオッズで払戻し、貯めたポイントに応じて賞品がもらえるというのがメインの売りでした。

当時作成した計画書があったので、参考までに。
iba計画書

会員データベースを含めたシステム構築から、金曜日に出走馬が決まった直後のアクセスの負荷に耐えられるサーバの設置、セキュリティシステムまで、数社に見積もりを出してもらったのですが、上は8000万円オーバー。想像以上に高かった。

なんとか業者を叩いて、システム自体は3000万円くらいで収めたのですが、とりあえず子会社を立ち上げ、社員3人を雇い、「Flash」に広告出稿。

初期投資がどんどんかさんでいきました。

 

実はこの「i馬」、もともと無料サイトとして公開する予定でした。

というのも、メインの目的は競馬好きユーザーのリスト集め。当時は個人情報保護法がなかったので、個人情報使い放題。なので「i馬」で会員の個人情報を集め、そこにDMでアプローチして、10万円〜50万円で競馬予想情報を売って利益を得る。

その頃、関西で年商38億円を売り上げた競馬予想会社があり、私が勤めていた広告代理店の社長が、その会社で企画をしていた人間のアドバイスを受けながら描いたビジネスモデルでした。

私も、かなり堅いビジネスだと思い、一緒にサイトの立ち上げや広告の制作に関わらせてもらっていました。

ところが、初期投資が膨大な額になってしまったということに加え、携帯で実際のレースと同じ馬券を買えるというかなりクオリティの高いシステムを実現したというサービスに対する自信と、iモードがイケイケだったこともあり、なんと月額1,000円でラウンチ。私を含め、立ち上げに関わっていたスタッフのほとんどが無謀だといったのですが、社長が「イケる」といって、最後まで引きませんでした。案の定、料金が高すぎて、会員を集めることができませんでした。

それでもしばらくサービスを続けていたのですが、競馬予想の企画をしていたアドバイザーが、途中でワケあって離脱。リストを集めたところで、収益を上げるための売り物である競馬予想が立てられなくなり事業は頓挫。サイト閉鎖、子会社解散。

その後、ことあるごとに社長は、「ワシは競馬で1億5千万円すった」と豪語するようになりました。

その広告代理店では、他にも数々のビジネスを立ち上げては失敗していきます。そして私は途中でクビに。社長は逮捕されるハメに。その話はまた次の機会にさせていただきます。

競馬ビジネス、もうひとつの失敗。

2ヶ月だけ嘱託として勤めていたゲーム会社でのこと。

その会社は、「スーパーチ○イニーズ」や「飛○の拳」など、ファミコン時代からテレビゲームのソフトを開発している老舗のゲームメーカーで、競馬の予想ソフトも販売していたのですが、回収率140%くらいの競馬予想ソフトを開発し、105%くらいに落として商品化していたそうです。

そこで、その回収率140%のソフトを使い、資金を募って120〜130%くらいの利回りと、たまに特別な予想情報を提供するという、競馬への投資サービスをはじめることに。

私は投資する人を集めるパンフレットを作っていました。ところが、、、1億円を集めて競馬で勝って、140%回収して1億4000万円にしたところで、税金を持って行かれたら、元本割れする、、、という税理士のアドバイスでこれも頓挫。

競馬で儲けるのって、本当に大変ですね。

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