広告制作3種の神器。イラストレーター & フォトショップ & モリサワフォント。

広告を制作する際に、なくてはならないのがMac。
そしてAdobe(アドビ)のイラストレーター & フォトショップ と モリサワフォントです。

今から約25年前、DTPの黎明期。
印刷はMacで作ったデータにしか対応していませんでした。

中でもレイアウトの自由度が高いイラストレーターが、デフォルトのデザインソフトとして定着。

ところがこのイラストレーターというソフト、名前の通りイラストを制作するソフト。
イラレの分厚いマニュアルを買ってきても、イラストの書き方がほとんどで、写真と文字を配してレイアウトをする方法なんてほとんど紹介していません。

それでも、写真や文字を自由に配置でき、サイズの変更や色の変更が自由自在にできるイラストレーターは、デザイナー必須。

フォトショップで写真を加工して、イラストレーターに配置して、文字やイラストと組み合わせて広告を作る。

中でもイラストレーターは、バージョンが変わると使い勝手が変わったり、不具合も多くて使いにくいことこの上ないソフトなのですが、20年以上、この制作環境は変わっていません。

そしてもうひとつ、デザイナーに必要不可欠なのがモリサワのフォント。

文字が写植だったDTP以前、写研とモリサワという、2つのフォントを提供している会社がありました。
そして、それぞれが提供しているフォントの中からデザイナーが指定して文字を組んでいたのですが、DTPの登場でフォントはデジタル化。

モリサワはいち早くその波に乗ったのですが、写研は乗れず、今では姿を消してしまいました。

デジタル化されたフォントは、当時パソコン表示用とプリンタ印刷用の2種類のデータを用意しなければならず、プリンタサーバにもインストールしておく必要がありました。
両方にインストールされていないと文字化けを起こしたり、他のマシンでファイルを開けなかったり、フォントが使えない。
イラストレータ・データの入稿の際も、印刷屋がフォントを持っていないと印刷できない(フォントをアウトライン化すれば良いのですが)。

モリサワフォントを使っておけば、持っていない印刷屋はないし、データの受け渡しの時も、フォントがなくて困ることが少ない。

というわけで、デジタル化の波に乗ったモリサワフォントは、業界のデファクトスタンダードとして、その地位を確立していったのです。

今ではOpenTypeフォントの登場で、プリンタ用のフォントデータは不要になり、モリサワ以外のフォントもたくさん使われていますが、印刷屋でもデザイナーでも、必ず持っている共通フォントとして、モリサワフォントの使用は必須となっています。

PDFで入稿できるようになった今でも、

イラストレーター & フォトショップ & モリサワフォント

基本的にこの3つを使いこなすことで、デザイナーは日々デザインを制作しています。

 

アドビにはもうひとつ、インデザインという組版用のソフトがあります。
文字組のフォーマットをひとつ作れば、自動で文字を流し込んでくれる、冊子ものをデザインするためのソフトです。

インデザインが発売されるまでは、クォークエクスプレスというソフトが主流だったのですが、Mac OS Xへの対応に乗り遅れ、あっという間にインデザインに抜き去られ、過去のソフトになってしまいました。

インデザインはページ物に適していて、イラストレーターは1枚物に適している。

というのが本来のソフトの住み分けなのですが、実はグラフィックデザイナーは、自由度が低すぎるインデザインを使うことはありません。

100ページくらいの印刷物でも、イラストレーターで組んでしまうことがほとんどです。

クォークもインデザインも、エディトリアルデザイナーが使うもの。
編集用のソフトであって、グラフィックデザインをするソフトではないのです。

以前、自称グラフィックデザイナーから「なんでクォークでデザインしないの?」と聞かれたことがあるのですが、それで「あぁ、この人はカタログしか作ったことがないんだ」ということがバレてしまいます。

グラフィックデザイナーの求人で面接をする際も、「インデザインを使える」というのは、スキルとしてはありがたいけれど、キャリアとしてはマイナスです。

インデザインは、あくまでもフォーマット重視のオペレーション用のソフト。
イラストレーターは、思い描いたデザインを紙面に定着させるためのソフト。

 

アイデアをカタチにする基本ソフトはイラストレーターなのです。

グラフィックデザイナーはインデザイン使いにならないよう、十分にお気をつけください。

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